ITEM PICKUP

商品特集

京の金彩工芸士によるひとつひとつ手加工にて仕上げられた御包み袋

祝儀・不祝儀の用途やご予算に合わせて選べる62種類をご用意。

六花イメージ

沓掛ろっかKUTSUKAKE ROKKA

1992年京都出身。2016年京都造形大学日本画科卒。学生時代にまとめた、風神をモチーフにした絵本『たこたこあがれ』にて絵本フェスタ 『ボローニャ ブックフェア』に参加。好評を博す。その後、京都市中京区の和紙小物製作工房に就職、企画製作販売に携わりながら、 新しく描画部発足に於いて、製作主任として様々なモチーフを自ら描いたオリジナルの商品にて構成された自己ブランド『沓掛ろっか』を発表。 現代の紙モノ、暮らしモノの逸品を独自の感性でプロダクトからモチーフまで製作する。

潮田イメージ

潮田弘志USHIODA HIROSHI

潮田金彩工芸・伝統工芸士。和装全般の金加工、染料での摺り疋田、また抜染を使った加工及び木工品、工芸品にも金彩加工を手掛ける。これまでに近鉄特急しまかぜの和の個室 「京の四季」をテーマとしたテーブル等の金彩加工や奈良や淡路島のホテルのレストランやロビー等には摺り箔技法を施した塗りの額も制作する。

  • 金封への加工は初めて。とにかく気を遣うよ。

    潮田作品イメージ

    沓掛 潮田さんは普段どんなお仕事をされているんですか?

    潮田 金箔や銀箔、色箔を使って着物の加飾・金彩加工を行っています。着物は白生地から図案による下絵、糊糸目、挿友禅、伏糊、地染め等の工程を経て、最後に金、銀、色箔による金彩加工を施し製品になります。つまり金彩加工は、きものの製作の最後の装飾の加工なんです。最後の加工ですので、完成されている品物に対しても、もう一度手を加えることができるんです。
    着物の他に、京都迎賓館の大広間の壁面装飾や近鉄特急しまかぜの個室テーブルの金彩加工、豪華客船・にっぽん丸の緞帳や天板装飾にも携わらせて頂きました。また伝統工芸普及のために、小学校の体験授業にも講師として参加しています。

    沓掛 最初にこの金藝遠州袋製作の話を聞いたときはどのように感じられましたか?

    潮田 金封への金彩加工は初めての経験だったのでどうなるのか不安と期待の両方がありましたね。

  • 種類が多くて大変…なんでこんなに柄作っちゃったの?

    加工イメージ

    沓掛 どういう工程で商品を仕上げていくんですか?

    潮田 まずはろっかさんが描いた図案を元に型紙を起こします。昔の職人は、柿渋の伊勢型紙を使って柄を作っていましたが、最近はスクリーンを使った型紙ができていますので、それを使っています。手彫りの伊勢型紙に比べて、精細な柄を再現できるんです。
    そして、和紙の上に、型紙を置いて、糊を駒ベラで引いていきます。スクリーンの型を通して、柄の部分だけ、和紙に糊がつくんです。その糊を乾かし、金箔や銀箔をのせてしっかりと圧着し、余分な箔を丸刷毛ではらい、掃除機で吸い取ると、糊のついた柄の部分に金彩が施されるようになります。

    沓掛 実際にやってみてどうでしたか?

    潮田 商品の種類が多いので、各種類ごとに数をこなすのがとにかく大変ですね。ろっかさん、なんでこんなに種類を作ったの?(笑)それと、着物の加飾とは違って、同じ作業の繰り返しなので大変気を遣います。もちろん手作業なので、二つと同じものはできないんだけど、商品のクオリティーは維持しないといけないしね。それが大変な作業です。

    沓掛 私の図案についてはどう思いますか?

    潮田 祝儀、不祝儀に適した柄を選ぶところから一緒に行いましたね。絵柄の配置や見栄えについてもアドバイスしたりして…。図案については、古典的な柄を今風なタッチで描いていて良いと思います。

  • 大切な時、大切な方に使う物だから丁寧に仕上げていますね。

    糊付けイメージ

    沓掛 作業する上でこだわっている点はありますか?

    潮田 仕上がりが美しくなるように気を付けています。特に糊置きの工程は商品の一番土台となる部分なので、とても気を遣います。それと、極細線の多い図案は、最後の余分な金箔を払い落とすときに、和紙が毛羽立たないように細心の注意を払っています。

    沓掛 最後にこの商品を使われる方へのメッセージはありますか?

    潮田 いろいろな人生の節目でお渡しするものなので、思いを込めて使って頂けると有難いですね。