近世後期に全国各地に現れ、豊作や疫病の流行を予言、防災の方法を告げて消え去った妖神の図柄です。江戸後期に肥後国の海から突如現れ予言を残したアマビエや、アマビコ、海彦、神獣白澤、牛頭天王など、何処からか産まれ、時には人々に恐れられ、時には人々に親しまれた、どこかユーモラスな瑞兆を知らせる妖神たち。厄災の収束と安寧を願う図柄です。
室町期に生まれた、書院造の頃より現代まで息づく襖（ふすま）に使用する紗紙を使って、ブックカバーを製作しました。使い込むうちに手なじみが良くなっていく過程をお愉しみください。
※画像はA5判書籍に装着したイメージです。